ベスツ ワインズ Best’s Wines
オーストラリア ヴィクトリア州 グレート・ウエスタン
Australia, Victoria, Great Western
【ワイナリー紹介】
ベスツがあるグレート・ウエスタンは、メルボルンから西に約200km、南オーストラリア州との州境近くにあり、近隣には雄大な大自然を楽しめるグランピアンズ国立公園があります。
ベスツは1866年に設立されたオーストラリア最古のワイナリーのひとつで、設立当時のワインセラーが現在でも使われており、当時植えられたオーストラリア最古のシラーズの古木も残っているなど、まさにオーストラリア・ワインの博物館のようなワイナリーなのです。
ベスツの発展は4代目のヴィヴィアン・トムソンに依るところが大きく、約50年に渡ってワインメーカーを務める傍ら、地元のワイン業界の代表を務めるなど、ワイナリーだけではなく地域のワイン業界の発展に大きく貢献しました。地元では「ワイン業界のレジェンド」と呼ばれています。現在ではその息子で5代目のベン・トムソンがマネージング・ダイレクターとしてワイナリーを運営しています。ワインメーカーのジャスティン・パーサーは、オーストラリアだけでなくニュージーランドやイタリア、ブルゴーニュなどのワイナリーで修業した経験があり、国際的なトレンドを踏まえたワイン造りをベスツにもたらしています。
ベスツがあるグレート・ウエスタンは、標高が高く夏でも涼しいため、ブドウがゆっくりと成熟し、とてもエレガントなワインを生み出します。また大陸性気候で、夏の降雨量が少なく日夜の寒暖差が大きいため、ブドウに適度なストレスが加わることで品質向上に役立っていると考えられています。
その恩恵を最も受けているブドウ品種がシラーズで、100年を超す古木から造られるフラッグシップ・ワイン「トムソン・ファミリー・シラーズ」を筆頭とするラインナップは、オーストラリアのシラーズの奥深さを感じさせてくれるはずです。
また冷涼な気候を活かしたリースリングも秀逸で、キリリと締まった酸味と果実味のバランスが絶妙です。
ベスツのワイン造りにおける哲学は、偉大なワインはブドウ畑で造られるというものです。樽の力に頼りすぎず、余分な手を加えないことで、ブドウ自らにその素晴らしさを語ってもらおうというアプローチです。そのために最新技術も積極的に取り入れており、時代とともにスタイルを変えつつも、グレート・ウエスタン・スタイルを表現し続けています。醸造所はワイナリー内にあり、ワインメーカーが全ての過程をコントロールしています。ワイン・コンテストでの受賞歴は数々ありますが、2012年にはオーストラリアで最も優れた赤ワインに贈られる「ジミー・ワトソン・メモリアル・トロフィー」に、「グレート・ウエスタン ビン・オー シラーズ 2011年」が選出されました。