カフェ&ワイン ダンス
 ■オーストラリア編
2009年4月 
 バロッサ&ヤラ・バレー
   2006年8月
   マーガレットリバー
2005年9月 ヤラバレー
2003年11月 ヤラバレー
2003年2月 ヤラバレー
 ■パリ編

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 ワイン紀行
 
  ■オーストラリア編 
  
  ヤラバレー&メルボルン3日間 (2003年11月23〜25日)
  【1日目】
 メルボルンを訪れるのは今年2回目。今まではアデレードと交互に来ていたのだが、今回は何となくメルボルンを選択した。ワイナリーの巧拙という点では南オーストラリア州もビクトリア州も甲乙付けがたいものはあるが、やはり食材やレストランの洗練度合いから言えばメルボルンの方に分があるからかもしれない。
 
 シドニーから国内線を乗り継いでメルボルンに到着したのがお昼過ぎ。ご存知の方も多いと思うが、オーストラリアは東西に広いため、1つの国の中に3つの時間帯が存在する。日本との時差で見ると、東部時間は1時間早く、中部時間は30分早く(何で30分などという半端な時差があるのやら・・・)、西部時間は1時間遅い(だったら中部は日本と同じにすればいいと思うのは私だけだろうか?)。さらにややこしいのは、地域によってはサマータイムを採用しているので、10月から3月の間は1時間時間が早くなるところがあるのである。「メルボルンは東部時間でサマータイムを採用しているので・・・」と考えて、結局は2時間の時差があることで決着。ちなみにバロッサ・バレーのあるアデレードの場合は、中部時間でサマータイムを採用しているので、1時間半の時差があることになる。
 いつものように空港でレンタカーを借りて、まずはモーニントン・ペニンシュラに向かった。ここは週末のみオープンというワイナリーが多いのと、最近産まれたうちの飼い犬の名前(モーニン)として拝借したこともあり、約2年ぶりに訪問してみた。空港からメルボルン市内を経由して約2時間半。名前からもわかるように、両側を海に囲まれた半島にワイナリーが点在している場所である。比較的冷涼な気候のため、シャルドネ、ピノなどのブルゴーニュ品種の評価が高い地域である。
 まず最初に訪れたのは、パリンガー・エステート
 ここは2年前に初めてモーニントンを訪れた時にも立ち寄ったワイナリーである。セラードアの素朴なたたずまいとは裏腹に、当時ここでテースティングしたピノの印象は強烈で、最近は様々なコンテストで賞を取りまくっているというのもうなずける。シャルドネもとても良い出来で、オークを使い過ぎず、酸味もしっかりしており、複雑でエレガント。もちろん一押しはフラッグシップの自社畑産葡萄100%のエステート・ピノではあるが、値段がだいぶ高くなったという印象があり、ちょっと残念な気がしている。むしろシャルドネの方がお買い得感があるかもしれない。
 セラードアにはこじんまりしたレストランも併設されているので、自慢のワインをグラスで楽しみながらのランチもお勧めである。
  
名称 Paringa Estate
住所等 44 Paringa Rd. Red Hill South, Vic 3937
Tel&Fax: 03-5989-2669
営業時間 毎日:11:00-17:00
生産量 年間 6,500ケース
設立 1985年
 次に訪れたのは、ポートフィリップ・エステート。ここはパリンガーと同じワイン・メーカがワイン造りを手がけているワイナリーである。
 ピノはやはりパリンガーとスタイルが似ており、果実の凝縮感、きめ細かなタンニン、複雑なアロマ等々申し分のない出来である。強いて言えば、パリンガーよりはやや果実味が豊かでより親しみやすい印象がある。値段はというとパリンガーの半額とまではいかないまでもそれに近い価格。コストパフォーマンスで言えば、ポートフィリップに軍配、ということになるだろう。シャルドネについてもピノ同様、果実味が豊かで完成度は高い。
 
名称 Port Phillip Estate
住所等 261 Red Hill Rd. Red Hill, Vic 3937
Tel: 03-5989-2708
営業時間 土日祝日:11:00-17:00
生産量 年間 4,000ケース
設立 1987年
 続いてはガイドブックで「お値打ちマーク」が付いていた、カリナ・ヴィンヤードを訪れた。
 ここは年産2000ケースの家族経営の小さなワイナリー。全て自社畑の葡萄を使い、コストパフォーマンスのよいワイン造りをモットーとしている。
 テースティングの結果は、白ワインが素晴らしかった。シャルドネは新旧のフレンチ・オークを使ったリッチなタイプで、バターやカシューナッツなどの豊かなアロマが特徴的。豊かな果実味は、まるで熟したメロンをかじっているような印象があった。リースリングは白い小さな花など華やかな香りが特徴で、酸味よりも果実味が豊かなタイプで、いずれも個性的なワインと言えよう。
名称 Karina Vineyard
住所等 35 Harrisons Rd. Dromana, Vic 3936
Tel: 03-5981-0137
営業時間 土日:11:00-17:00、1月:毎日
生産量 年間 2,000ケース
設立 1984年
 
 ヤラバレーでの宿はマウント・ラエル
 このホテルはヤラバレーを一望できる高台に建っており、客室のバルコニーから素晴らしい景観が楽しめる。数ヶ月前にリニューアルして、客室数5、各部屋ともインテリアが異なるデザイナーズ・ホテルとして生まれ変わった。スタッフはフレンドリーで、まるで知り合いの家に泊まりに来たようなアットホームな雰囲気に好感が持てる。決して豪華ではないが、居心地の良いレストランも併設しているので、手軽に食事を済ませたい時には便利だ。
名称 Mt. Rael
住所等 140 Healesville-Yarra Glen Road, Yarra Glen, Vic
03-5962-1997
業態 プチ・ホテル
備考 料金:A$200(1部屋・朝食付き)が目安
HP:http://www.zarliving.com.au/mtrael.htm
 
  【2日目】
 2日目はヤラバレーにある当店の直輸入ワイナリーに表敬訪問するのが主な予定だ。
 表敬訪問の最初は
ヤラヤラ。オーナーのイアンと愛犬のジョシー、ボブがいつものように私たちを歓迎してくれた。今年出来たばかりのワイン貯蔵用の倉庫で2003年のビンテージをバレル・テースティングさせてもらい、今更ながら彼の確かなワイン造りの腕に感激した。ありがたいことに次回の輸入でも当店には十分なアロケーションをしてもらえるとのこと。引き続き日本でこの素晴らしいワインを楽しめるので、ヤラヤラファンの方もこれで一安心といったところ。帰り際にはイアンが2000年ザ・ヤラヤラ(リザーブCS)にサインをしてお土産としてくれた。シャンテルでは、オーナーの奥様のトゥリッドに挨拶。タラワラでは、ミッシェルにワイナリー内に建設されたオープン直前の博物館とカフェ・レストランを案内してもらった。

ヤラヤラのイアンと

これがタラワラのティンカウ・ラベルのモデル
 取引先を訪問する合間に、テースティングのために幾つかのワイナリーにも寄ってみた。
 まずはデザートワインで有名な
デ・ボルトリ。ハンターバレーにもあるが、こちらヤラバレーの方が良質のワインを産する。日本の観光客にとってうれしいのは、ここでワインを買うと格安料金で日本の自宅まで届けてくれるサービスがあること(実は日本にあるインポーターの在庫から直送されるので輸送費が安いという仕組み)。ここでのお勧めは、デザートワインのノーブル・ワンと、ヤラバレー・シラーズ。その他のワインもレベルが高いので、近くに行った際には是非立ち寄ることをお勧めする。
 ワラメイト
では、リースリングを購入。セラードアを一人で取り仕切っている創業者の奥様は2月に私たちが訪問したことを覚えていてくれた。前回訪問した時に、将来は息子さんたちにワイナリーを手伝ってもらい輸出もしたいと言っていたので、その後どうかと尋ねたが、息子は奥さんと欧州に自転車ツアーに出かけたっきり帰ってこないとのこと。私達がここのワインを輸入できるのはいつのことやら・・・。
 今回の出張で商談で訪れた最初のワイナリーがここセヴィル・エステート
 2月に訪問した時にはエステート・マネージャーのアラスター・バット氏と息子のトムが飼い犬たちと迎えてくれたが、アポをとった時に彼らは今はワイナリーを去ったとのこと。更に驚いたことに、ワイナリーの門には”For Sale(売り出し中)"の看板が・・・。あとで聞いた話では、オーナー会社のブロークン・ウッズがつい最近売りに出したとのこと。不安に思いながらも訪ねてみると、前任のバット氏とワイン造りを担当してきたディラン・マクマホン氏が、これまた愛犬のモーリン(ラブラドル・2歳)と私達を迎えてくれた。気持ちのよい裏庭に樽を置き、様々なワインをテースティングさせてもらい、前回の訪問時と同様、ここのシラーズの良さを改めて認識した。前回、それほどでもないと思ったリザーヴ・レンジもなかなかの出来。めでたく商談は成立したので、来年からはセヴィルもダンスオリジナル直輸入ワインの仲間入りをすることになりそうだ。
名称 Seville Estate
住所等 65 Linwood Road, Seville, Vic 3139
03-5964-2622
営業時間 週末&祝日:11:00-17:00
生産量 年間 5000ケース
設立 1970年
 
 夕食はタラワラのミッシェルとその奥さんエリザベスと一緒に、ジモティーの超お勧めHealesville Hotel(ヒールスビール・ホテル)のダイニングに出かけた。
名称 Healesville Hotel The Dinning-Room
住所等 256 Maroondah Hwy, Healesvillle  VIC  3777
03-5962-4002
営業時間 年中無休(ランチ、ディナー)
業態 モダン・オーストラリア レストラン&バー(ドレスコード:カジュアル)
備考 ホテルのHP:http://www.healesvillehotel.com.au/files/index.html
このホテルは、古くからあるホテルをメルボルンで有名レストランを経営していた人が数年前に買取ってリニューアルしたというもの。それだけにメイン・ダイニングの料理は評判で、わざわざメルボルンからここの料理を食べに来る人がいるほど。またここのワインリストも素晴らしく、オーストラリア、ニュージーランドを中心に世界の一流どころのワインがリーズナブルな価格で並んでいる。ワインリストを眺めているだけでも飽きない。ワインリストで数々の賞を受賞しているのも納得だ。それに加えて嬉しいのがこのレストランの雰囲気で、カジュアルだが品があってとても落ち着ける、まさに大人がリラックスして食事とワインを楽しめる空間に仕上がっているということ。当店でも是非見習いたい点だ。
 料理は地元の野菜や肉を素材の良さを活かしながらフレンチ風に仕上げたものが中心。私達は前菜は地元野菜のグリーンサラダをシェアし(1人で食べたらそれだけでお腹一杯になりそうな量!)、メインはラムとビーフを注文した。オーストラリアで食べるラムは、全然嫌な臭みが無く、ラムが苦手という人でも絶対美味しいと思うはずなので是非試してみて欲しい。個人的には、本場フレンチよりはオーストラリアや日本のフレンチの方が美味しいし、日本人には合っていると思うのだが皆さんはどうお感じになるだろうか。ワインはミッシェルにお任せでイエリング・ステーションのMVR(ローヌ・ブレンドの白ワイン)とトゥールゥンガー?(正確には覚えていないが、ジアコンダのセカンドのシャルドネ)を飲んだ。トゥールゥンガはジアコンダの持つふくよかさや複雑さはそのままに、よりもフレンドリーでとても素晴らしい印象だった。ただ残念ながらこのワインは一般には市販されていないとのこと。レストランに行かれた際には是非試してみて欲しい。


サービス:★★★★
料   理:★★★★
雰 囲 気:★★★★★
コストパフォーマンス:★★★★
予   算:ディナーA$ 70, 約5,600円 (2003年11月)
 
 【3日目】
 マウント・ラエルのテラスでヤラバレーを見下ろしながら朝食をとった後、私達はイエリング・ステーションに向かった。ここは2月にも訪問しているが、PNとCSの評判が良かったので、直輸入が可能かどうか交渉にやってきたというわけだ。私達の相手をしてくれたペニーは4年間日本語を勉強しており1年日本にも住んでいたことがあるという。最近は日本人の観光客も増えているそうだ。
 交渉結果は残念ながら既に日本に代理店があるため、直輸入は難しいとのこと。それに私達が特に気に入ったシングル・ヴィンヤードのシリーズは、生産量が少ないため、輸出はしておらず、セラードアとメーオーダーでしか販売しないとのこと。ここでは全ての種類(シングル・ヴィンヤード・シリーズも)をテースティングさせてくれるので、皆さんも訪問した際には是非実際にテースティングをしてみて欲しい。
 それから驚いたのは、私達がお気に入りのヴィクトリア州のシラーズである
マウント・ランギが、つい数ヶ月前、このイエリング・ステーションに買収されたということ。マウント・ランギのワインを売っていたのでペニーに理由を聞いてわかったのだ。オーストラリアではよくある話ではあるし、大企業の資本が入ることで生産や品質安定するというメリットはあるのだが、あのマウント・ランギまで・・・、と少し複雑な気持ちになった。
 
  最後に訪問したのは、ワンティルナ・エステート
 ここはヤラバレーというよりは、メルボルンからヤラバレーに向かう、ちょうど中間あたりの都市の郊外に位置するワイナリー。当然、周りには他のワイナリーは見当たらず、幹線道路から少し路地をはいったところに1つだけぽつんと存在している。看板もなんだか控えめだ。ただ一歩中に入ると、決して広くはないものの、バラが咲き乱れ庭園のように美しく整備されたワイナリーが広がっており、まるで別世界。何とも不思議なワイナリーである。
 こじんまりしたテースティングルームをのぞいたが、人影はなし。アポはとったはずなのに誰もいないというようなトラブルには慣れっこの私達は、あわてることなくワイナリーを眺めながら、飼い犬の老シェパードとのんびり遊んでいた。そこにワイナリーから作業着姿でおもむろに現れたのがオーナーのレッグ・イーガン氏。まったくオージーらしい歓迎だ。後から現れた婦人のベルティナも交えていろいろ話をしていると、どうやらこの夫妻は大の日本びいき。和食が大好きで(でも刺身はダメ)、欧米に観光に行くときには必ず日本経由で、何日かは日本に滞在するとのこと。日本のレストランや観光地のことでしばし話が盛り上がった。
 ここで造られるワインは、シャルドネ、ピノ・ノワール、カベルネ・メルロ、カベルフラン・メルロの4種類。それら全てに彼らの孫娘の名前(イザベラ、リリー、アメリア、ハンナ)が付けられている。今では数少なくなった家族経営によるワイナリーだ。当然、生産量も年700ケースと超少なく、毎年11月にリリースしてすぐに完売するとのこと。私達が訪問した時には、シャルドネ、ピノ、フランは完売、わずかにアメリア・カベルネが残っていただけだった。
 テースティングさせてもらったのは、シャルドネ、ピノ、カベルネの3種類。シャルドネ、ピノは
モーニントン・ペニンシュラヤラバレーのものと比較するとやや見劣りする印象だったが、カベルネは素晴らしかった。エレガントなボルドータイプで、若いにもかかわらず果実味、タンニン、酸味がうまくバランスしており、今からでも十分楽しめる。是非直輸入をさせてほしいと交渉したのだが、既に日本に代理店があるとのこと。ただし最近は取引を中断しているらしいので、将来的にはダンス直輸入が実現する可能性もありそう。今回はイーガン氏と代理店のはからいで、2001年アメリア・カベルネを少しだけ少しだけ分けてもらえることになったのでお楽しみに。 
 

庭園のように美しいワイナリー

ワイナリーには犬がつきもの?

イーガン夫妻と
名称 Wantirna Estate
住所等 10 Bushy Park Lane, Wantirna South, Vic 3152
03-9801-2367
営業時間 アポイントが必要
生産量 年間 700ケース
設立 1963年
 
  駆け足で回った3日間が終わり、最後の日のディナーはいつもの中華の名店「シャークフィン・ハウス」で、いつものロブスターのブラックビーン・ソースを堪能した。今回の収穫は、セヴィル・エステートとのシラーズとワンティルナのカベルネ。今年の5月頃には店のワインリストに並ぶ予定なので請うご期待。
 
■住   所 渋谷区代々木 5-64-6
■電   話 03-3468-3471
■営業時間  ランチ 11:30 - 15:00 (日曜、祝日は16:00まで)
   カフェ 11:30 - 18:00
   ワインバー 18:00 - 22:30 (日曜、祝日は休み)
※季節によって変動する場合があります
■ 定 休 日 月曜日(祝日は営業)
※団体予約、貸切等の場合は営業いたしますので、
  お気軽にご相談くだださい。


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