カフェ&ワイン ダンス
 ■オーストラリア編
2009年4月 
 バロッサ&ヤラ・バレー
   2006年8月
   マーガレットリバー
2005年9月 ヤラバレー
2003年11月 ヤラバレー
2003年2月 ヤラバレー
 ■パリ編

=お問い合わせ=
TEL:03-3468-3471
 
 ワイン紀行
 
  ■オーストラリア編 
  
  ヤラバレー&メルボルン3日間 (2003年2月8〜10日)
  【1日目】
 前日7日の夜9時に成田を出発してシドニーで乗り継ぎ、メルボルンに着いたのはお昼近く。荷物をピックアップしにカウンターへ行ってびっくり。なんと去年佐藤琢磨が乗っていたジョーダンのF1マシンがターンテーブルのど真ん中に置かれているではないか!そうかあと1ヶ月で今年もF1がここメルボルンで開幕するのをすっかり忘れていた。地元ではけっこう盛り上がっているのであろう。去年のお古とはいえ本物のF1マシンを見られたので、何だか得したような気がしてルンルン気分(死語?)でレンタカーを借り、メルボルン市内のホテルに向かった。
 お昼は近くのチャイナタウンにある Take Away (イギリス圏では Take Out とは言わない)のチャイニーズでランチボックスを買って来て部屋で簡単に済ませる。オーストラリアはこの手のお持ち帰りOKの店やコンビニがたくさんあるので、簡単に食事を済ませたいという時でも全然困らない。パリとはえらい違いである。物価も安く実に暮らしやすそうな国だ。
 夕食はお目当てのJacquws Reymond (ジャク・レイモンド)に出かけた。
名称 Jacques Reymond
住所等 78, Williams Road, Prahran, Vic
03-9525-2178
営業時間 12:00-14:30, 18:30-22:00 (休み;日、月)
業態 高級フレンチ
備考
 メルボルンでフレンチを食べたいなら絶対ここ!料理のカテゴリーは、"モダン・オーストラリア”だそうだが、ジャック・レイモンド氏はこの地ではあまりに有名なシェフ。
 築100年を超えるビクトリア様式の一軒家。高級感漂うインテリアの中でいただく彼の料理はとてもおいしくて満足。アントレ、メイン、デザートを組み合わせて、2皿コースから彼のスペシャリテコースまであるので、お腹の具合と相談しながら、安心してオーダーできる。まずは2皿コースで、アントレとメインをオーダーして、好きであればデザートを追加するのがお勧め。
 さすが、ワイン・リストにはオーストラリアの一流どころがずらっと並ぶ。値段もボトルショップ(酒屋)とほぼ変わらない。オーストラリアは、ワインの卸の値段が安いため(日本はたいして安くない)、酒屋でもレストランでも値段がほぼ同じで提供できるようだ。そして規模の小さい有名どころのワイナリーの中には、ボトルショップには卸さずレストランやバーに直接卸しているところも多いため、ワインをレストランでオーダーすることにとても価値がある。日本よりも外食が盛んなのはこういう理由も大きいのだろう。
 ワインはマウントメアリー・クインテット’96(ハーフ)をオーダー。まだ早いかなという気もしたが、ディキャンタージュもしてもらい、十分楽しむことができた。ボルドーのメドック2級クラスの実力は十分にあるだろう。ブラインドで飲んだら、「サンテミリオン、グリュオー・ラローズ’94」などど言ってしまいそうである。
 この雰囲気、サービス、料理、ワインで一人1万は安いと思う。


サービス:★★★★
料   理:★★★★★
雰 囲 気:★★★★★
コストパフォーマンス:★★★★★
予   算:ディナーA$ 150, 約10,000円 (2003年2月)
  
  【2日目】
 今日からヤラバレーのワイナリー訪問をスタート。ヤラバレーはメルボルンの北東約60kmに位置しており、メルボルンからはクルマで約2時間弱。バスツアーも用意されているので、メルボルンに行った際は是非訪れることをお勧めする。ワイナリーにアポを取り付けているのは明日なので、今日は一般にオープンしているワイナリーを訪問する事にする。
 
 まず訪れたのはセント・ヒューバーツ。ここは評論家の評価が高くオーストラリア人の知人もお勧めのワイナリーだ。シャルドネとカベルネ・ソーヴィニオンが有名で、南仏の品種ルーサンヌ(白)などもある。
 実はこのワイナリー、3年前に訪問した時の印象はあまり良くなかったのだ。再度トライしたが、印象は変わらず、なので写真も省略。ま、好みの問題なので、ヒューバーツ・ファンの方がいたらゴメンナサイ。
 ただここで興味深かったのが、現地ガイドを雇った中年日本人カップルに出会ったこと。オーストラリアでプライベート・ガイドを雇ってワイナリー巡りをする日本人がいるとは正直言って驚き。オージー・ワインがよっぽど好きなのであろう。思わず商売気を出してうちの店のショップカードを渡そうかと思ったくらいだ。リタイアしたらオーストラリアで日本人向けのワイナリー・ガイドもいいなー、と思ったりするのである。
名称 St. Hubert's
住所等 Maroondah Highway, Coldstream Vic 3770
03-9739-1118
営業時間 月〜金:9:00-17:00 土日:10:30-17:30
生産量 年間 30,000ケース
設立 1966年
 次なる訪問先は、イーリング・ステーション。ここはオーストラリアのワイナリーでは珍しく立派な設備が整っており、いつも観光客で賑わっている。隣接するホテル、シャトー・イーリングはビクトリア調の歴史的な建物で、全室スイートで部屋数はわずか20。ホテル内のレストランも評判が良く、何ヶ月も前から予約でいっぱいとのこと。ホテルもレストランも機会があれば是非訪れてみたい場所だ。
 外見からすると観光地化された大量生産のワイナリーと思いきや、ワインの品質はなかなかのもの。特にお勧めなのはシャルドネとピノノワール。また傘下のヤラバンク、ヤラ・エッジのワインも買うことができ、ヤラバンクはスパークリング、ヤラ・エッジはカベルネ・ソーヴィニオンがお勧めである。

目印の案内板

モダンなワインバー

レンガ造りのセラードア

明るく開放的なワインバー
 ここでのお目当ては、ワインバーでのランチ。ワインバーとはいってもご覧のように高い天井とガラス張りで明るく開放感のある店内からは葡萄畑が見渡せて、まさにワイナリーならではのカジュアル・レストラン。
 メニューを見ると、料理の横にお勧めのワインが表示してあり、ここで取り扱っている3つのワイナリーのほとんどのワインがグラスで楽しめる。料理とのマリアージュを楽しみながら、お気に入りのワインを探して、気に入れば隣のセラードアで買って帰ることができるのである。
 雰囲気抜群で、料理も美味しく、値段もリーズナブル。ランチにはお勧めの一軒だ。 
名称 Yering Station
住所等 Melba Highway, Yering Vic 3770
03-9730-1107
営業時間 毎日:10:00-18:00
生産量 年間 45,000ケース
設立 1988年
 「雰囲気抜群」という意味では、日本の雑誌などでよく紹介されているドメーヌ・シャンドンもお勧め。
 ここはモエ・テ・シャンドンがオーストラリアで経営するワイナリー。モエは世界各地でワイナリーを経営しているが、オーストラリアが一番成功しているのでは・・・?
 写真のような葡萄畑を一望するテースティングルームで、さまざまなスパークリングをテースティングできる。有料(確か5ドル)だが、それなりの価値は十分あるので是非お試しあれ。ただしレストランは無く食事はできないので注意が必要。レストランも作れば人気が出ると思うのは私だけだろうか・・・。 
 
 名物のテースティング・ルーム
名称 Domaine Chandon
住所等 Maroondah Highway, Coldstream Vic 3770
03-9739-1110
営業時間 毎日:10:30-17:30
生産量 年間 90,000ケース
設立 1986年

レストランからは葡萄畑が一望できる
 次に、ダンスで直輸入しているシャンテルに、お土産を持って立ち寄ってみた。
 3年前に訪れた時は単なる小屋(失礼・・・)だったのが、今ではバルコニー付きのレストランを併設して、かなりお洒落になっていてびっくり。でもオーナーのシャンとトゥリッドの夫妻は相変わらず気さくに迎えてくれた。
 今回買い付けたピノをリリース前にもかかわらず特別にテースティングさせてもらったが、前ビンテージ同様満足できる出来だ。常連さんでここのピノの熱狂的なファンの方がいるので、飲んでみて一安心といったところ。
 次に訪問したのはでは、常連さんお勧めのワラ・メイト。ここは有名なコールドストリームヒルと隣接している家族経営のワイナリー。私たちが行った時も、葡萄畑を見下ろせるこじんまりしたセラードアで創業者の奥さん(70歳過ぎ?)が暖かく迎えてくれた。
 ここのお勧めは何といってもフルーティーで酸がきれいなリースリング。カベルネも上品で独特のテロワールが感じられて面白い。
 日本ではほとんど無名のワイナリーだが、根強いファンがいるようで、つい数日前も昔メルボルンに住んでいたという日本人が友人を連れて訪問したとのこと。日本にも熱心な方がいるものだと感心してしまった。
 ここのワイナリーは現在は輸出をしていないが、近々2人の息子さんが跡を継いだら輸出も手がけるらしい。
 
 居心地のよいセラードア
名称 Warramate
住所等 27 Maddens Lane, Gruyere, Vic 3770
03-5964-9219
営業時間 毎日:10:00-18:00
生産量 年間 900ケース
設立 1970年
 
 メルボルンのホテルに戻り、今日の夕食はワインリストに定評のあるアシアナに出かけた。
名称 Asiana
住所等 181, Victoria Avenue, Albert Park, Vic
03-9696-6688
営業時間 12:00-15:00, 18:00-23:00 (土、日-23:30、無休)
業態 アジア料理(主に中華)
備考
 F1が行われるアルバート・パークの近く。一見するとフツーのよくあるチャイニーズの店だが、とにかくここはワイン・リストがすごい。ワイン・リストでアワード(賞)をとったくらいだから、前から飲みたかったレア物のオーストラリア・ワインのオン・パレードだ。いろいろ悩んだ挙句、前からトライしたかったジアコンダのカベルネをオーダー。A$80なので値段的にも酒屋で買うのとあまり変わらず(まず酒屋には売っていないが)、とても良心的。
 料理は中華メインでおなじみのメニューもたくさんあるのだが、ちょっと凝ったエスニックもある。日本っぽい牛肉のたたきやお刺身もあるので日本人には馴染みやすい。値段も一品A$10〜20が中心だから、ちょっと高めのワインを頼んでも安心して食事が楽しめる。サービスもフレンドリーで居心地のよい店。

サービス:★★★★
料   理:★★★
雰 囲 気:★★★
コストパフォーマンス:★★★★★
予   算:ディナーA$ 80, 約5,700円 (2003年2月)
  
 【3日目】
 タラワラのミッシェルとのアポはAM10:00。AM8:30にメルボルン市内のホテルを出発し、クルマでヤラバレーに向かった。反対車線は市内へ仕事に向かう人たちのクルマで結構渋滞している。へー、メルボルンでも渋滞するんだー、ん?、でも待てよ。時計を見るともう9時はとっくに過ぎている。この人たち、いったい何時から仕事をするつもりなのだろう?今からじゃ、10時、11時・・・?
 予定どおりに
タラワラに到着。ミッシェルと約2年ぶりとなる再会を喜びあう。彼はタラワラのセールス・マネージャーで、世界各地を飛び回る多忙な身。3年前に私が飛び込みで買い付けに訪れた時にたまたま居合わせ、どこの馬の骨ともわからない私に快くワインを譲ってくれたのがこのミシェルなのだ。それ以来、ヤラバレーを訪問する際には必ずスケジュール調整して会ってくれ、その上、他のワイナリーへのアポ取りまで快く引き受けてくれるのだから、今日のダンスがあるのは彼のお陰と言っても過言ではないだろう。今回輸入したワインをテースティングしながら、ワインの出来や日本とオーストラリアのワイン市場などについて情報交換をしていると、ワイン醸造責任者クレアの愛犬「メルビー」が足元にやって来た。3年前最初にここを訪問した時に出迎えてくれたのがこのメルビーだったので、もしかしたらその時のことを今でも覚えていてくれたのかもしれない。
 
 タラワラのミッシェルに別れを告げ、最初のアポイント先であるセヴィル・エステートに向かった。ここはヤラの中心地からやや離れた場所にあり、車で20分ほどかかる。細い未舗装の道に入り丘を登っていくと目指すセヴィル・エステートが現れた。大自然の中にたたずむワイナリーの建物が何とも言えず雰囲気があり、ワインに対する期待に胸が膨らむばかり。さっそくセラードアをノックしたが・・・返事は無し。中に入ってみたが人影がない。おかしいなと思い裏庭にまわってみると、二匹の犬たちが歓迎してくれた。どうやらオーストラリアでは、ワイナリーに犬は付き物のようである。やっと人を見つけてアポの件を話したが、イマイチぴんときていない様子。とにかく責任者と話がしたいと言ってセラードアで待たせてもらった。オーストラリアでは、アポのトラブルもまた付き物のようである。 
 しばらくするとエステート・マネージャーのアラスター・バット氏が現れた。よくよく話すと、さっきまで話していたのは息子のトムだということがわかった。そして犬は息子と娘の飼い犬だそうだ。まさにファミリーでワイナリーを運営しているというのは何とも羨ましい限りだ。
 このワイナリーにはブルー・ラベルとホワイト・ラベルの二種類がある。ブルー・ラベルはスタンダード・レンジでシラーズ、シャルドネ、ピノがある。ホワイト・ラベルはリザーブ・レンジで平均樹齢30年の葡萄から造られるシラーズとカベルネがある。お勧めはスタイリッシュなシラーズで、私的にはブルー・ラベルの方がお気に入り。実はこのワイナリー、1997年にあのグレイブヤード・シラーズで有名なブロークンウッド・ワイナリーが経営権を取得しているのだが、醸造は従来どおりバッド氏が担当しているとのこと。最近、オーストラリアでは、大手が中小のワイナリーを買収する例が増えているが、各ワイナリーの個性が無くなってしまわないよう祈るばかりだ。

雰囲気のある建物

ワイナリーの犬たち

セラードアで息子のトムと
名称 Seville Estate
住所等 65 Linwood Road, Seville, Vic 3139
03-5964-2622
営業時間 週末&祝日:11:00-17:00
生産量 年間 5000ケース
設立 1970年
 
 今日のランチは通りがかって目に付いたイートン・オン・ヤラのレストランでとることにする。先日行ったイーリング・ステーションのワインバー同様、天井が高くガラス張りでとてもよい雰囲気。観光客が多くてややざわついた感じがするが、ここはワイナリーとしてもそこそこで食事も美味しいので、充分楽しめるレストランだ。
名称 Eyton on Yarra
住所等 Corner Maroondah Highway and Hill Rord, Coldstream, Vic 3370
03-5962-2119
営業時間 毎日:10:00-17:00
生産量 年間 13,000ケース
設立 1993年
 最後の訪問地はヤラ・イエリング。ここはドライレッド・シリーズなどで有名なワイナリー。訪問の目的は、テースティングをすることでもワインを買うことでもない。というのも、ここは毎年5月のある週末に1日だけセラー・ドアがオープンすると、その年のワインが全て売り切れてしまうという超人気のワイナリーなのだ。当然この2月ではワインなどあるはずもなし。それでもタラワラのミッシェルの紹介のお陰で、ワインメーカーのドクター・カロダス氏がワイナリーを案内してくれた。ミッシェルには感謝、感謝。
 ひとしきりワイナリーを見学して、2002年ビンテージのワインが貯蔵されている倉庫を見てびっくり。倉庫がスカスカなのだ。事情を聞いてみると2002年は天候が不良で収穫量はいつもの年の三分の一程度だったとのこと。もともと収穫量を絞って質の高いワインを造るメーカーだけに、収穫量的にはかなり厳しかったようだ。せめてもの救いは、2003年が対照的に良い年として期待できそうなこと。ワイン造りは自然相手の厳しい仕事であることを改めて思い知らされた。最後にカロダス氏に「一緒に写真を」とお願いしたが、「わしは充分年をとり過ぎたからね」と言って断られてしまった。オーストラリアでも写真を撮られると寿命が縮まる、と言われているのだろうか。

 ちなみにここのワインは、日本の輸入元のご好意で、ドライレッドNO1、アンダーヒル・シラーズを当店でも扱っているので是非お試しを。

「売り切れ」の看板

小高い丘の斜面に広がる畑

2003年のワインの出来は?
名称 Yarra Yering
住所等 Briarty Rord, Coldstream, Vic 3370
03-5962-9239
営業時間 年一日:5月上旬のみ
生産量 年間 6,000ケース
設立 1969年
 
 今日の夕食はメルボルン最後の晩餐。正統派の中華料理で、自慢のシーフードを満喫しよう!
名称 Shark Fin House
住所等 131-135, Lt.Bourke Street, Melbourne, Vic
03-9663-1555
営業時間 お昼前から夜中まで
業態 中華(メルボルンでは高級中華に入る)
備考
  メルボルンに行く度必ず寄る、一番お勧めの中華。びっくりするほど安くて美味しい。ランチなら飲茶がお勧めで、2000円もあればお腹一杯食べられる。
 今夜は店の名前にもなっているふかひれのスープに始まり、メインディッシュは大きなマッド・クラブまるごと一匹のブラックビーン・ソースの炒め物。この店もワインリストが充実しており、なかなか見ごたえがある。さんざん悩んだ挙句、ワインはジャスパー・ヒルのエミリース・パドック(A$100)をオーダー。しかしこの内容で1万円なら納得でしょう。
 さすがに旅の疲れもあり、ワインを一本空けられなかったが、もちろん飲み残し、食べ残しのお持ち帰りはOK。持って帰ったワインは、帰りの飛行機の中で楽しんだのであった。

サービス:★★★★
料   理:★★★★★
雰 囲 気:★★★
コストパフォーマンス:★★★★★
予   算:ディナーA$ 150, 約10,000円 (2003年2月)
 
■住   所 渋谷区代々木 5-64-6
■電   話 03-3468-3471
■営業時間  ランチ 11:30 - 15:00 (日曜、祝日は16:00まで)
   カフェ 11:30 - 18:00
   ワインバー 18:00 - 22:30 (日曜、祝日は休み)
※季節によって変動する場合があります
■ 定 休 日 月曜日(祝日は営業)
※団体予約、貸切等の場合は営業いたしますので、
  お気軽にご相談くだださい。


TOPへ
dance@wine-cafe-dance.co.jp
Copyright (C) 2004 Dance. All Rights Reserved.